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カンカン工場の草原のカフェ

Oct 05, 2024 (オープン)カンカン工場の草原のカフェ, 東大阪市, 大阪

カンカン工場の草原のカフェ

庭のための建築 「庭にとっての建築とはなにか?」 庭にとって建築は邪魔しない存在としたいが、建築からは庭を鑑賞したい。 庭と建築にはそういった矛盾した関係があります。 庭と建築には長い歴史があり、特に京都には古来から庭を眺める建築というものが存在します。 あまりにその庭に最適化された建築は、庭をみるためだけに建築が存在しているかのように錯覚するほどです。 そのなかで特に私が好きな大徳寺にある高桐院というお寺があります。 竹林のなかを通過して竹林に隠れた入口から知らないうちに建物に入り、部屋にでて、庭が突如現れます。この時、建物の外観はほぼ認識できません。 入口から入り、帰るまで意識のなかに建物は存在しません。 今回のカフェでは、この高桐院の建築のあり方を現代的に今回の庭に即したかたちでつくり出せないかと設計を試みました。 庭にとって建築は目に入らないものです。建物は入口すら分からないものであることを目指しました。 草原に突如として現れる透明な入口を通り内部に入ると、そこには庭がみえるカフェがあります。 カフェは草原の中にポツンとあるように内部の人には見えます。 庭で過ごす時間のなかに建物はなく、庭を見ながらお茶をのむ人には庭があります。 アートと日常とが切り離されている美術館の中で体験するアートとは違い、リビングに絵画を置くようなアートを日常化するものとは全く違い、アートはアートの強度そのままに、日常がアートの一部になる体験となります。
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カンカン工場の草原のカフェ

Oct 05, 2024 (オープン)

カンカン工場の草原のカフェ, 東大阪市, 大阪

カンカン工場の草原のカフェ

庭のための建築 「庭にとっての建築とはなにか?」 庭にとって建築は邪魔しない存在としたいが、建築からは庭を鑑賞したい。 庭と建築にはそういった矛盾した関係があります。 庭と建築には長い歴史があり、特に京都には古来から庭を眺める建築というものが存在します。 あまりにその庭に最適化された建築は、庭をみるためだけに建築が存在しているかのように錯覚するほどです。 そのなかで特に私が好きな大徳寺にある高桐院というお寺があります。 竹林のなかを通過して竹林に隠れた入口から知らないうちに建物に入り、部屋にでて、庭が突如現れます。この時、建物の外観はほぼ認識できません。 入口から入り、帰るまで意識のなかに建物は存在しません。 今回のカフェでは、この高桐院の建築のあり方を現代的に今回の庭に即したかたちでつくり出せないかと設計を試みました。 庭にとって建築は目に入らないものです。建物は入口すら分からないものであることを目指しました。 草原に突如として現れる透明な入口を通り内部に入ると、そこには庭がみえるカフェがあります。 カフェは草原の中にポツンとあるように内部の人には見えます。 庭で過ごす時間のなかに建物はなく、庭を見ながらお茶をのむ人には庭があります。 アートと日常とが切り離されている美術館の中で体験するアートとは違い、リビングに絵画を置くようなアートを日常化するものとは全く違い、アートはアートの強度そのままに、日常がアートの一部になる体験となります。

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チームラボアーキテクツ デジタルテクノロジー、アート、生物学、建築の境界を越え、新しい時代の都市と自然と人々のありようや、新たな建築や空間のありようを模索する建築集団。 河田将吾(KAWATA Shogo) デジタルテクノロジー、アート、生物学、建築の境界を越え、新しい時代の都市と自然と人々のありようや、新たな建築や空間のありようを模索する建築集団チームラボアーキテクツの代表。
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